世田谷の原です。
先日T様災防協に出席して墜落事故を防ぐ目的で作られたDVDを見ました。
昨年の建設業の死亡事故件数は1001件で
そのうち416件が墜落事故によるもので半数近くを墜落事故が占めております。
墜落というとかなり高いところからという印象がありますが
3段4段の比較的低い脚立から落ちてもかなりのダメージがあります。
打ち所が悪いと寝たきりにもなり、最悪は死亡事故になり得ます。
DVDでは旦那様を墜落事故で亡くされた奥様がお話されていました。
旦那様は職人歴38年の大ベテランでまさかそんな方が墜落事故にあうなんて思いもよらない事でした。
息子さんが後を継いでいるのですが、奥様は毎日旦那様の仏壇に手を合わせて
息子さんの安全を見守ってくださいとお願いしています。
ほんの少しの油断と慣れが本当に悲しい結果になってしまいます。
DVDを見て涙が流れました。
実は私も身近に墜落事故の恐ろしさを知る出来事がありました。
一昨年のことですがいつも明るい知人がとても元気が無かったので、
「どうしたんですか?」とお聞きしたら
先日実家に家族を連れて帰ると電話をしたら、お父様が大喜びして
お孫さんが来るので張り切って、お庭でバーベキューをやるために庇をつけていて
2段の低い脚立の天端に乗って作業をしてしまい、その脚立が倒れて
お庭の石に頭を打ち付けて生死の境を彷徨って一命は取り留めたものの
結果寝たきりになってしまったとのことでした。
とても活動的でお元気で自慢のお父様だっただけに
尚更お気の毒で何と声をかけて良いのか分かりませんでした。
一瞬で人の運命を変えてしまう墜落という事故
本人だけではなく周りの人たちも本当に悲しくて辛い思いをします。
ちょっとした油断といつもは大丈夫という気持ちがKY行動を妨げます。
脚立は天端には絶対に乗らない!
不安定な場所に脚立は置かない!(安定させるためには段差を無くす)
天端で足が揃っていると踏ん張りも聞かないし
バランスを崩して転倒する可能性が高いからです。
建設業に限らず転落事故は死亡事故につながるのです。
何か行動を起こす時、常に安全確認を怠らないように常に意識したいものです。